Vol.311 ジョイランド わたしの願い

  • サーイム・サーディク 監督
  • 2026/4/15(水) 14:00~、16:30~、19:00~

(解説)
パキスタンで2番目の大都市、古都ラホール。保守的な中流家庭ラナ家の次男ハイダルは、現在失業中だ。家父長制の伝統を重んじる厳格な父からの「早く仕事をみつけて男児をもうけなさい」というプレッシャーに焦っている。妻のムムターズはメイクアップアーティストの仕事にやりがいを感じ、家計を支えていた。ところが、ハイダルとトランスジェンダー女性のビバとの出会いと恋が、夫妻とラナ家の穏やかに見えた日常に波紋を広げていく・・。
世間に囚われた家族それぞれの葛藤が、国と時代、そして性別を超えて、我々と地続きの物語として多くの共感を呼ぶ。パキスタン代表としてアカデミー賞の最終候補に残った作品。トランスジェンダーを扱っているため、本国では上映禁止となっていたが、作品に感銘を受けたノーベル平和賞のマララ・ユスフザイらの支援によって上映が実現した。

(感想)
・今回はパキスタンという国の物語だと言うことで、特に何の認識もなく、女の人は“被り物”をしている位の知識しかなかった。しかし、恋愛事情や結婚に纏わる因習など、日本とさほど変わる訳ではないと感じた。パンフレットで「ヒジュラ」というトランスジェンダーに近い文化があることにふれたのは初耳だった。また、文中に「両家の名誉にかけて結婚式を成功させなければならない」とあり、肝腎の当人二人の相性など置き去りにされているのか?とも感じた。
・思い通りにというか(思いのままに・望むように)生きられない人々が色々描かれていましたね。昔から守られている習慣のようなものにしばられて生きづらいのはいつの時代でも、という気がしました。
・その土地の常識を自分が知らないし、そもそも人の見分けがムズカシイ(特に男性たち)くらいで、よくわかってない映画に「大変良い」をつけたのは、息詰まるような映像がずっと続いて「つまらない」からあまりに遠かったからです。現実(日常でもある)というのはたぶんこのくらい複雑で抗いがたいモノなのだろう・・とつくづく感じました。
家父長制、男尊女卑がごく自然にリアルに描かれていると、現在の自分はずいぶん遠くまで来たんだなとも感じる。(共にアンケート)

トップに戻る
inserted by FC2 system