Vol.307 カーテンコールの灯

  • ケリー・オサリバン、アレックス・トンプソン 監督
  • 2025/12/17(水) 14:00~、16:30~、19:00~

建設作業員のダンは家族に起きた悲劇から立ち直れず、妻や思春期の娘とすれ違う日々を過ごしていた。ある日、彼は見知らぬ女性に声をかけられ、アマチュア劇団の舞台に誘われる。演劇とは縁もゆかりもない生活を送ってきた彼だったが、お節介で個性的な団員たちと接するうち、次第に自分の居場所を見出していく。ある日、配役の変更でまさかのロミオ役に・・。家族、芸術、ユーモア、そして癒しの感動作。

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(感想)
・映画にはふたつのハイライトがあった。ひとつは、「ロミオとジュリエット」の舞台でロミオ役の主人公ダグが、自死した息子の悲しみを乗り越えて役を演じきったシーン(息子の幻影が、舞台の袖でそれを見守っていることに心を打たれる)と、もうひとつは息子と心中して生き残った娘をダグ一家は提訴していたが、最後に相手側の家族と面談したとき、ダグが相手の娘の心情と立場に配慮して「あんたに責任はない」「逆に自分たちが訴えられる立場だったかもしれない」と苦しみながら独白する場面。演劇サークルを通して、人の気持ちに共感する訓練をしてきたことで、娘も後悔と悲しみで打ちひしがれているはず、と心情を思いやることが出来たのかもしれない。
共同監督作品だが、インディペンデント系の人らしく、通常のハートウォーミングなドラマよりも一層深い登場人物への寄り添い方、心情の掘り下げ方を見せてくれた作品だった。(主催者)

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