- ラム・サム 監督
- 2025/11/19(水) 14:00~、16:30~、19:00~
2020年、コロナ禍で静まり返った香港。「ピーターパンクリーニング」を経営する中年のザクは、車の修理代や洗剤の品薄に頭を悩ませながら、消毒作業に追われる日々を送っていた。そんな彼のもとに、職を求める若いシングルマザーのキャンディが現れる。幼い娘のために慣れない清掃の仕事を頑張るキャンディだったが、彼女が客の家から子供用マスクを盗んだために、ザクは大事な顧客を失ってしまう。
新世代の香港映画を牽引するラム・サム監督が、丁寧な人物描写と美しい映像で紡ぎだした感動作。

(感想)
・主人公ザクは、コロナ禍の香港で自営の清掃業をしているが、雇ったシングルマザーのキャンディが娘のために客のマスクを盗んだために、上得意を失ってしまう。日本でもマスクがなかなか手に入らず、価格も高騰していたことを思い出す。キャンディ母子が仕出かしたことで、ザクは清掃業務を続けられなくなってしまうが、人の善い彼は二人を許し、見守り続ける。まるでフーテン寅さんのような献身ぶりだと思う。
・失業したザクはガードマンをしているが、客の吐しゃ物が路面を汚していたら、掃除せずにはいられない。キャンディに経営者になってもらって、ザクが雇われる形で再びふたりで清掃業務を始められたらいいのに、と思う。香港も日本も、こういう人が報われない社会であってはいけない。
決してハンサムではないが、どこか愛嬌のあるザク役のルイス・チョンは、日本ならば大泉洋、はじけていて天然のキャンディはのんといったところか。(主催者)
